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艶消しピアノのお手入れについて

どんなに手入れしても塗装は傷む?

販売時、「艶消しピアノ」のお手入れ方法についての説明が曖昧になっていることが多いようです。 以下、参考になればと思います。

● どんな塗装でも、「汚れが付いて落ちにくくなります」
● どんな塗装でも、「磨けば磨くほど、触れば触るほど、塗装面に負担をかけます」 ● どんな塗装でも、「紫外線による変色・劣化があります。」

汚れに応じて洗浄液を選ぶ

美術館に展示している絵画のように、適湿適温で、紫外線もカットされ、ガラスケースで保存するのが一番理想ではありますが、そうはまいりませんので、 「汚れに応じて」、「できるだけ刺激の少ない方法」で手入れを行います。

1.「半乾き状態」のしっとりした状態の、柔らかいタオルで拭き上げる。強さは「軽く~食卓テーブルを拭く強さ」といったところでしょうか。これをホコリの量に応じて毎日~数日毎に繰り返す。これが日常のお手入れとなります。鍵盤も同様です。一番塗装に負担をかけずに、汚れも付着しにくいと思います。

2.それでも落ちない汚れの場合は、 「中性洗剤を薄めて固く絞って、食卓テーブルを拭き上げる程度の力で」

3.それでも落ちない汚れの場合は、 「弱アルカリ性洗剤を薄めて固く絞って拭き上げる」

4.それでも落ちない汚れの場合は、 「弱アルカリ性洗剤を濃い目にして」 さらに、それでも落ちない場合は、 ペイント薄め液 ⇒ ガラスクリーナー ⇒ ベンジンと 段階的に使用する洗浄液を強くしていきます。

必ず、目立たないところでのチェックは行ってください。
塗装の状態によって、使用できる洗浄液の強さの限度が異なります。 そして、洗浄液を使用すると多かれ少なかれ塗装に負担をかけますので、ここまで汚れが付かないように、1番(半乾きタオル)の段階でのお手入れをマメに行うことをお薦めします。

市販されている、艶消しピアノ用のクリーナーは上記で言うと2番程度のものと思われます。

紫外線による日焼け

特につや消しの木目の場合は日焼けによる色の変化にも注意しなければなりません。

・カバーなどの跡がつかないように気を配ること。
・片側だけに直射日光が当たるような場所にピアノを設置する事は避ける。
などの工夫をすることが大切です。

完全に紫外線をカットすることは難しいですから、目立たないように日焼けさせることを考えます。

艶あり塗装

艶有り塗装の場合は、市販のピアノ用ワックスの使用が日常のお手入れとなります。 落ちにくい汚れの場合は、上記に加えて研磨剤(塗装仕上用)の使用も可能となります。ただ、劣化の度合いによっては研磨剤の使用も難しい場合があります。

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